VBAの論理演算子

1. 論理演算子とは？

論理演算子は、条件式を組み合わせるために使用されます。条件分岐 (If 文) やループ処理 (Do While など) で活用できます。

2. 各論理演算子の説明

(1) And（かつ）

両方の条件が 真 (True) の場合に True を返します。

Dim a As Integer: a = 10
Dim b As Integer: b = 20

If a > 5 And b < 30 Then
    MsgBox "両方の条件が成立しています"
End If

(2) Or（または）

どちらか一方でも 真 (True) なら True を返します。

Dim x As Integer: x = 5
Dim y As Integer: y = 50

If x < 10 Or y > 100 Then
    MsgBox "いずれかの条件が成立しています"
End If

(3) Not（否定）

条件の真偽を反転させます。

Dim flag As Boolean: flag = False

If Not flag Then
    MsgBox "flag は False なので、条件が成立"
End If

(4) Xor（排他的論理和）

片方の条件が True で、もう片方が False の場合に True を返します。

Dim a As Boolean: a = True
Dim b As Boolean: b = False

If a Xor b Then
    MsgBox "どちらか一方が True なので成立"
End If

3. 論理演算子を活用した条件分岐の例

(1) And を使った複数条件のチェック

Dim score As Integer: score = 85

If score >= 80 And score <= 100 Then
    MsgBox "成績は優秀です"
End If

(2) Or を使ったいずれかの条件のチェック

Dim weather As String: weather = "雨"

If weather = "雨" Or weather = "雪" Then
    MsgBox "傘を持っていきましょう"
End If

(3) Not を使った条件の反転

Dim isHoliday As Boolean: isHoliday = False

If Not isHoliday Then
    MsgBox "今日は平日です"
End If

4. まとめ

• And：両方 True の場合に成立
• Or：どちらか True なら成立
• Not：条件を反転
• Xor：どちらか一方が True の場合に成立

条件分岐やループと組み合わせることで、柔軟な処理を実装できます。