VBAでは、定数(変更できない値) をConst
キーワードを使って定義できます。
プログラム内で 変更しない値 を明確にすることで、コードの可読性と保守性を向上させることができます。
目次
1. Constの基本構文
Const 定数名 As データ型 = 値
- 定数名 に名前を付け、データ型 を指定し、値を代入 します。
- 一度設定した定数の値は、後から変更できません!
2. Constの特徴
- プログラムの実行中に値を変更できない
- コードの可読性が向上する(意味のある名前を付けられる)
- 誤って値を変更するリスクを防げる
- 計算に使う定数(円周率など)を簡単に管理できる
3. Constの使用例
① 数値の定数を定義
Const TaxRate As Double = 0.1 '消費税率10%
Dim price As Double
price = 1000 * (1 + TaxRate)
MsgBox "税込価格: " & price '税込価格:
1100
TaxRate(税率)を定数として定義し、計算に使用!
② 文字列の定数を定義
Const WelcomeMessage As String = "ようこそ!"
MsgBox WelcomeMessage ' "ようこそ!"
プログラム内で繰り返し使うメッセージを定数にして管理!
③ 日付の定数を定義
Const ReleaseDate As Date = #2025/02/25#
MsgBox "リリース日: " & ReleaseDate
日付を定数にして、いつでも参照可能!
4. Constのルール
定数の値は後から変更できない!
Const PI As Double = 3.14
PI = 3.14159 'エラー!(Constの値は変更不可)
定数は宣言時に必ず値を代入する必要がある!
Const MaxValue As Integer 'エラー!(値がない)
定数には計算結果を代入できない!
Const HalfValue As Double = 100 / 2 'エラー!(計算は不可)
計算結果を代入したい場合は「変数」を使う!
5. Constを使う場面
- プログラム全体で共通する値を定義したいとき
- 変更してはいけない値を明確にしたいとき
- 値の意味をわかりやすくしたいとき(可読性向上)
6. まとめ
Const
を使うと 変更できない値(定数) を定義できる- 数値・文字列・日付など、さまざまなデータ型に対応
- 値を後から変更できないため、安全にコードを書ける
- 計算結果を代入することはできない(直接値を指定する必要あり)
プログラムで 固定値を扱うとき は、変数ではなくConst
を使いましょう!
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