Excelで「一時的に不要な列を隠したい」「必要なときだけ列を表示したい」と思ったことはありませんか?
VBAを使えば、列の非表示・再表示を簡単に自動化できます。ここでは、基本の操作方法と具体例を紹介します。
目次
1. 列を非表示にする
列を非表示にするには、Columns.Hidden
プロパティを使います。
基本構文
Columns(列番号).Hidden = True
または
Columns("列記号").Hidden = True
例:C列を非表示にする
Sub 列を非表示にする()
Columns("C").Hidden = True
End Sub
このコードを実行すると、C列が画面上から見えなくなります。ただし、データは削除されていません。
複数列をまとめて非表示にする
Sub 複数列を非表示にする()
Columns("B:D").Hidden = True
End Sub
この例では、B列からD列までが一度に非表示になります。
2. 列を再表示する
非表示にした列を再表示するには、Hidden
プロパティにFalse
を設定します。
基本構文
Columns(列番号).Hidden = False
または
Columns("列記号").Hidden = False
例:C列を再表示する
Sub 列を再表示する()
Columns("C").Hidden = False
End Sub
複数列をまとめて再表示する
Sub 複数列を再表示する()
Columns("B:D").Hidden = False
End Sub
3. 列の状態を切り替える例
列が非表示かどうかを判定して、表示・非表示を切り替えることもできます。
Sub 列の表示切り替え()
With Columns("E")
.Hidden = Not .Hidden
End With
End Sub
このコードは、E列が表示されていれば非表示に、非表示なら表示に切り替えます。
4. 注意点
- 非表示にした列のデータは残っているため、計算や検索に影響する場合があります。
- シートの保護設定によっては、列の非表示・再表示ができないことがあります。
Range("C1").EntireColumn.Hidden = True
のように、セルを基準に列全体を指定することもできます。
まとめ
操作内容 | コード例 |
---|---|
列の非表示 | Columns("C").Hidden = True |
複数列の非表示 | Columns("B:D").Hidden = True |
列の再表示 | Columns("C").Hidden = False |
複数列の再表示 | Columns("B:D").Hidden = False |
状態の切り替え例 | Columns("E").Hidden = Not .Hidden |
VBAで列の非表示・再表示を覚えておくと、見せたい情報だけを整理して表示することができ、作業効率がアップします。ぜひ活用してください。
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