VBAでは、セルや範囲を指定して操作することが非常に多いです。この記事では、**「どうやって範囲を取得するのか」**を初心者向けにわかりやすくまとめます。
目次
1. 単一セルの取得
まずは、1つのセルを取得する方法です。
Range("A1")'A1セルを取得
Cells(1, 1)'1行1列目（A1セル）を取得【ポイント】
Rangeは「A1形式」で指定、Cellsは「行・列の数値」で指定します。
2. 複数セル・範囲の取得
複数のセル範囲を取得する場合です。
Range("A1:B3")'A1からB3までの範囲を取得
Range(Cells(1, 1), Cells(3, 2))'同じ範囲を取得（数値指定）【補足】
Cellsを組み合わせると、変数や計算結果を使って柔軟に範囲指定ができます。
3. シート全体の取得
シート全体を対象にする場合です。
Cells 'シート全体のセルを取得
ActiveSheet.UsedRange '実際に使われている範囲を取得4. 表形式データの範囲取得（CurrentRegion）
データのまとまり（表形式）の範囲を一発で取得できます。
Range("A1").CurrentRegion【イメージ】
空白セルで囲まれた範囲を自動的に認識します。
表全体を対象にしたいときに便利です。
5. 最終行・最終列を基準にした動的範囲取得
データがどこまであるかに応じて、範囲を自動で取得します。
'A列の最終行を基準にA1からデータ範囲を取得
Range("A1", Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp))6. 名前付き範囲の取得
Excelの「名前の定義」で設定した範囲も簡単に取得できます。
Range("売上表") '「売上表」という名前の範囲を取得7. まとめ
| 方法 | 内容 |
|---|---|
Range("A1") | 単一セル取得 |
Cells(1, 1) | 数値で単一セル指定 |
Range("A1:B3") | 複数セル・範囲取得 |
Cells | シート全体 |
UsedRange | 実際に使われている範囲 |
CurrentRegion | 表全体（空白で囲まれた範囲） |
| 最終行・列基準 | 動的な範囲取得が可能 |
| 名前付き範囲 | 定義済み範囲を取得 |
8. 補足
範囲の取得を理解することで、コピー・貼り付け・色付け・データ抽出など、さまざまな操作が思い通りにできるようになります。
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