1. プロパティとは?
VBAでいうプロパティとは、
「オブジェクトの状態や設定を取得したり、変更したりするためのもの」です。
たとえば…
- セルの中身(値)を取得・変更したい
- フォントの色やサイズを設定したい
- 行の高さや列の幅を変えたい
こういった「見た目や値などの情報を操作する」ときに使うのがプロパティです。
2. プロパティの例
セルに値を入れる
Range("A1").Value = 100
→ A1セルに「100」を入れる命令。
「Value
」がプロパティです。
セルの背景色を設定する
Range("A1").Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
→ A1セルを黄色にする命令。
「Interior.Color
」は色のプロパティです。
列の幅を取得する
Dim colWidth As Double
colWidth = Columns("A").ColumnWidth
→ A列の列幅を変数に入れています。
「ColumnWidth
」がプロパティです。
3. プロパティの形
プロパティは以下のように使います:
オブジェクト.プロパティ = 値 '設定する場合
変数 = オブジェクト.プロパティ '取得する場合
4. メソッドとの違い
項目 | プロパティ | メソッド |
---|---|---|
役割 | 状態の取得や変更 | 動作を実行 |
使い方の例 | Range("A1").Value = 10 | Range("A1").ClearContents |
イメージ | 「情報の設定」や「見た目の変更」 | 「実際に何かをする命令」 |
5. よく使うプロパティまとめ
プロパティ | 説明 |
---|---|
Value | セルの値 |
Font.Size | フォントサイズ |
Font.Color | フォントの色 |
Interior.Color | セルの背景色 |
ColumnWidth | 列の幅 |
RowHeight | 行の高さ |
Name | シートやブックの名前 |
Count | 要素数の取得(例:行数など) |
6. まとめ
- プロパティ=「オブジェクトの状態や設定」を操作するもの
- 書き方:
オブジェクト.プロパティ = 値
(設定)または変数 = オブジェクト.プロパティ
(取得) - メソッドは「動作」、プロパティは「情報」
プロパティを使いこなすと、VBAで見た目や内容を自由にコントロールできるようになります!
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