VBAにおける += や -= の省略形がない理由と代替方法

多くのプログラミング言語(C言語, Java, Python など)では、+= や -= のような**省略形(複合代入演算子)**が使えます。

例(他の言語)

c言語
x += 5; // x = x + 5 と同じ
y -= 2; // y = y - 2 と同じ

しかし、VBA には += や -= のような省略形が存在しません。 そのため、VBAでは代わりに明示的に書く必要があります。


1. VBAでの代替方法

加算 (+= の代わり)

Dim x As Integer
x = 10
x = x + 5 '省略形がないため、明示的に書く
MsgBox x '結果: 15

減算 (-= の代わり)

Dim y As Integer
y = 20
y = y - 3 '明示的に書く
MsgBox y '結果: 17

乗算 (*= の代わり)

Dim z As Integer
z = 5
z = z * 2 'z *= 2 の代わり
MsgBox z '結果: 10

除算 (/= の代わり)

Dim a As Double
a = 10
a = a / 2 'a /= 2 の代わり
MsgBox a '結果: 5

文字列結合 (&= の代わり)

Dim str As String
str = "Hello"
str = str & " World" 'str &= " World" の代わり
MsgBox str '結果: Hello World

2. VBAで += のような省略形がない理由

VBAは、他の言語に比べて可読性を重視しているため、省略形を導入していません。
また、VBAは Excel や Access での業務処理を主な目的としており、短縮表記よりも明示的な記述が好まれるという背景があります。


3. まとめ

操作他の言語 (C, Java, Pythonなど)VBAでの記述方法
加算x += 5x = x + 5
減算y -= 3y = y - 3
乗算z *= 2z = z * 2
除算a /= 2a = a / 2
文字列結合str &= " World"str = str & " World"

VBAでは += や -= のような省略形がないため、変数を更新するときは「自分自身を再代入する」形で記述する ようにしましょう!

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