VBAで開発を行う際に、まず理解しておきたい概念が「モジュール」です。モジュールは、VBAで書いた処理(プロシージャ)を保存・管理するための“入れ物”であり、プロジェクト全体の構造を整理するための重要な単位です。
ここでは、モジュールの基本的な役割や位置づけについて、初心者にもわかりやすく解説します。
1. モジュールとは何か
モジュール(Module)とは、「VBAで書いた処理をまとめて保管するファイルのようなもの」です。
Excelのブック(.xlsm)を保存すると、内部にはいくつかの種類のモジュールが格納され、VBAのコードはすべてこのモジュールの中に存在します。
2. モジュールの役割
- VBAコードを整理して管理するための入れ物
- プロシージャ(SubやFunction)をまとめる単位
- プロジェクトの規模が大きくなるにつれ、可読性や保守性を高めるために重要になる
たとえば、1つのブックに以下のような用途ごとのモジュールを作ることで、後から見直してもわかりやすくなります。
- データ加工用の処理をまとめたモジュール
- 表示更新やUI操作をまとめたモジュール
- 設定値や共通関数をまとめたモジュール
3. モジュールの種類(概要)
VBE(Visual Basic Editor)では、主に次のモジュールが存在します。
- 標準モジュール(Module)
- クラスモジュール(Class Module)
- シートモジュール(Worksheet Module)
- ThisWorkbookモジュール
このうち、特に意識して使い分けるのが 標準モジュール と クラスモジュール です。
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