Split(スプリット)関数は、
「文字列を区切り文字で分割して、配列として取り出す」ための関数です。
たとえば、カンマで区切られた文字列があるときに、それを「要素ごとの配列」に変換したい場面で使います。
1. 基本構文
Split(文字列, 区切り文字)
文字列
:分割したい元の文字列区切り文字
:どこで分けるかを指定する文字(例:カンマ「,」やスペース「 」)
2. 使用例①:カンマ区切りの文字列を配列に
Dim fruits() As String
Dim i As Integer
fruits = Split("りんご,バナナ,オレンジ", ",")
For i = LBound(fruits) To UBound(fruits)
MsgBox fruits(i)
Next i
このコードでは、fruits
は次のような配列になります:
インデックス | 値 |
---|---|
0 | りんご |
1 | バナナ |
2 | オレンジ |
3. 使用例②:スペースで分割
Dim words() As String
words = Split("おはよう こんにちは こんばんは", " ")
MsgBox words(1) '結果:こんにちは
4. 注意点
- 配列のインデックスは0から始まる(
Option Base 1
を指定していない場合) - 分割した結果はVariant型の配列として返ってきます
5. よくある用途
- ユーザーが入力した1行のデータを項目ごとに分けたいとき
- CSV形式(カンマ区切り)のデータを読み取るとき
- 改行やスペースで文章を単語ごとに処理したいとき
6. まとめ
関数 | 内容 |
---|---|
Split | 文字列を区切って配列に分割する |
戻り値 | 配列(Variant型) |
例 | Split("A,B,C", ",") → {"A","B","C"} |
Split関数を使うことで、文字列を効率よく配列に変換することができます!
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