VBAの For Nextループ は、決まった回数だけ繰り返し処理を行う 場合に使用します。
繰り返す回数が明確なときに最適です。
目次
1. For Nextループの基本構文
For 変数 = 開始値 To 終了値 [Step 増減値]
'繰り返し処理
Next 変数✅ ポイント:
変数にはループカウンタ（通常はiやnなど）を指定開始値から終了値まで1ずつ増加しながらループを実行Stepを使うと増減幅を変更可能（省略時は1）
2. 基本的なFor Nextループの例
例①：1から5まで繰り返す
Dim i As Integer
For i = 1 To 5
Debug.Print "現在の値：" & i
Next i出力結果:
現在の値：1
現在の値：2
現在の値：3
現在の値：4
現在の値：5 3. Stepを使ったループ
通常、カウンタは1ずつ増加しますが、Step を指定すると増減幅を変更できます。
例②：2ずつ増加するループ
Dim i As Integer
For i = 1 To 10 Step 2
Debug.Print "現在の値：" & i
Next i出力結果:
現在の値：1
現在の値：3
現在の値：5
現在の値：7
現在の値：9 4. 逆順のFor Nextループ
Step -1 を指定すると、カウントダウンすることができます。
例③：10から1まで減少するループ
Dim i As Integer
For i = 10 To 1 Step -1
Debug.Print "現在の値：" & i
Next i出力結果:
現在の値：10
現在の値：9
現在の値：8
...
現在の値：1 5. ループを途中で抜ける（Exit For）
条件を満たしたときにループを終了するには、Exit For を使います。
例④：3になったらループを終了
Dim i As Integer
For i = 1 To 5
If i = 3 Then Exit For
Debug.Print "現在の値：" & i
Next i出力結果:
現在の値：1
現在の値：2
（3でループ終了） 6. まとめ
| 用途 | 構文 |
|---|---|
| 通常のループ | For i = 1 To 5 |
| 増分を変更 | For i = 1 To 10 Step 2 |
| 逆順のループ | For i = 10 To 1 Step -1 |
| 途中で抜ける | If 条件 Then Exit For |
決まった回数だけ繰り返す場合は「For Next」！
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