VBAのCStr
関数は、数値や日付などの値を 文字列(String型) に変換するための関数です。
数値をテキストとして扱いたい場合や、メッセージボックス・ログ出力などに活用できます。
目次
1. CStrの基本構文
Dim str As String
str = CStr(値)
「値」 に指定したデータを String型(文字列) に変換します。
2. CStrの特徴
- 数値・日付・論理値などを文字列に変換できる
- 計算はできなくなる(数値としての機能は失われる)
- Null値を変換するとエラーになる
3. CStrの使用例
① 数値を文字列に変換
Dim str As String
str = CStr(12345) ' "12345" に変換(数値ではなく文字列)
MsgBox str
② 小数を文字列に変換
Dim str As String
str = CStr(3.14159) ' "3.14159" に変換
MsgBox str
③ 日付を文字列に変換
Dim str As String
str = CStr(#2025/02/25#) ' "2025/02/25" に変換
MsgBox str
日付の表示形式はPCの設定に依存する ため、環境によって異なることに注意!
④ 論理値(True/False)を文字列に変換
Dim str As String
str = CStr(True) ' "True" に変換
MsgBox str
True
は "True"
に、False
は "False"
に変換されます。
⑤ Null値を変換するとエラーになる
Dim str As String
str = CStr(Null) 'エラー発生(Nullは変換できない)
Null
を扱う可能性がある場合は、事前にIsNull
関数でチェックするのが安全です。
4. CStrを使う場面
- 数値や日付を文字列として扱いたいとき(メッセージ表示、ログ出力など)
- 文字列結合をする際に、数値をテキストに変換するとき
- データの型を統一し、エラーを防ぐため
5. まとめ
CStr
は 数値・日付・論理値などをString型(文字列)に変換 する関数- 数値としての機能は失われる(計算できなくなる)
- Null値を変換しようとするとエラーになるので注意
データを文字列として扱う必要があるときは、CStr
を活用しましょう!
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