VBAのCLng
関数は、値を Long型(長整数型) に変換するための関数です。
Integer型(-32,768 ~ 32,767)では扱えない大きな数値 を使う場合に役立ちます。
目次
1. CLngの基本構文
Dim num As Long
num = CLng(値)
「値」 に指定した数値を Long型(-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647) に変換します。
2. CLngの特徴
- 小数点以下は四捨五入される
- Long型の範囲(約±21億)まで扱える
- 範囲外の値を変換しようとするとエラー発生
3. CLngの使用例
① 小数を整数に変換(四捨五入)
Dim num As Long
num = CLng(12345.7) '12346 に変換
MsgBox num
② 文字列を整数に変換
Dim num As Long
num = CLng("500000") '500000 に変換
MsgBox num
③ Integer型の範囲を超える数値も変換可能
Dim num As Long
num = CLng(1000000) '1000000 に変換
MsgBox num
④ 範囲外の数値はエラーになる
Dim num As Long
num = CLng(3000000000) 'エラー発生(範囲外)
範囲外の数値はエラーになるため、事前にチェックが必要!
4. CLngを使う場面
- Integer型では扱えない大きな数値を扱うとき
- 小数を四捨五入して整数にする場合
- データを統一して処理を簡潔にしたいとき
5. まとめ
CLng
は 数値をLong型(長整数型)に変換 する関数- 小数点以下は四捨五入 される
- 約±21億の範囲で使える(Integerより広い)
- 範囲外の数値はエラーになる
大きな数値を扱うときは、CLng
を活用してスムーズに処理しましょう!
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