VBAでプログラムを書く際、「変数」は基本中の基本ですが、処理が複雑になるにつれて「配列」という仕組みが欠かせなくなってきます。
この記事では、配列とは何か? を基本から解説し、通常の変数との違いについてもわかりやすく紹介します。
1. 変数とは?
まずはおさらいとして、「変数」について簡単に確認しておきましょう。
Dim score As Integer
score = 85
これは、score
という名前の箱に「85」という数値を入れている状態です。
このように1つの値を1つの変数に格納するのが基本です。
2. 配列とは?
配列は、複数のデータを1つの変数名でまとめて扱える特別な変数です。
例えば、5人分の点数を保存したい場合、普通の変数ならこうなります…
Dim score1 As Integer
Dim score2 As Integer
Dim score3 As Integer
Dim score4 As Integer
Dim score5 As Integer
でも、配列を使えばこう書けます!
Dim scores(1 To 5) As Integer
そして、各値にアクセスするにはインデックス(添え字)を使います:
scores(1) = 85
scores(2) = 90
scores(3) = 78
scores(4) = 88
scores(5) = 92
このように、1つの名前で複数の値を扱えるのが配列の強みです。
3. 配列と変数の違いまとめ
項目 | 通常の変数 | 配列 |
---|---|---|
扱えるデータ数 | 1つ | 複数 |
宣言方法 | Dim a As Integer | Dim a(1 To 5) As Integer |
値へのアクセス | a = 10 | a(1) = 10 |
使いどころ | 単独のデータに便利 | データが複数あるときに便利 |
4. どんなときに配列を使う?
配列が役に立つのは、例えば以下のようなときです:
- Excelの複数のセルをまとめて扱いたい
- 同じ種類のデータを大量に処理したい
- ループ処理でデータを整理したい
5. まとめ
配列は、同じ型のデータをまとめて管理できるとても便利な仕組みです。
単純な処理では変数だけで十分ですが、複数の値を一括で管理・処理したいときは、配列を使うとコードもすっきりします。
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