VBAで配列を使うとき、まず「どうやって配列を宣言するか」を知ることが大切です。
配列の宣言にはいくつかの書き方があり、それぞれに特徴があります。
この記事では、配列の宣言の基本と、よく使われる宣言方法の違いについて、簡単に解説します。
目次
1. 基本の配列宣言
配列を宣言するとは、「この名前で、何個かのデータをまとめて使えるようにする」ことです。
宣言の例（固定長配列）：
Dim scores(1 To 5) As Integer- この例では、
scores(1)からscores(5)までの 5個の整数を扱う配列になります。 Dimは「変数（または配列）を宣言します」という意味です。
2. 配列の宣言方法の種類
配列にはいくつかの宣言パターンがあります。
2-1. 上限だけ指定する
Dim scores(5) As Integer- この場合、インデックス（番号）は 0～5 になります（合計6個）。
- VBAでは、何も指定しないとインデックスは0から始まります。
2-2. 開始位置と終了位置を指定する
Dim scores(1 To 5) As Integer- この場合、インデックスは 1～5（合計5個）。
- 自分で番号の範囲をコントロールできます。
2-3. サイズをあとで指定（可変長配列）
Dim scores() As Integer- サイズは未定です。
ReDimを使って、あとからサイズを決めます。
ReDim scores(1 To 5)2-4. 多次元配列の宣言
Dim table(1 To 3, 1 To 4) As String- これは、3行×4列の2次元配列を宣言する例です。
- Excelの表のようなイメージで使えます。
3. よくある注意点
Dim scores(5)と書くと、実際には 6個の要素（0～5） になります。- 明確に開始番号を決めたいときは
1 To 5のように指定しましょう。 - 可変長配列（
Dim arr()）は、あとからReDimが必須になります。
4. まとめ
| 宣言例 | 内容 | 説明 |
|---|---|---|
Dim arr(5) | 0～5 の固定長配列（6個） | デフォルトは0から始まる |
Dim arr(1 To 5) | 1～5 の固定長配列（5個） | 開始・終了位置を指定できる |
Dim arr() | サイズ未定の可変長配列 | 後から ReDim でサイズを指定する |
Dim arr(1 To 3, 1 To 2) | 2次元の固定長配列 | 行×列の構造で使うことができる |
配列の宣言方法を理解しておくと、状況に応じて適切な形でデータを管理できます。
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