VBAで配列を使うときに大事なのが、値の代入(データを入れる)と参照(データを取り出す)方法です。
この記事では、配列の中に値を入れる方法(代入)と、その値を使う方法(参照)について、シンプルな例と一緒に解説します。
1. 配列への値の代入
配列に値を入れるには、配列名とインデックス番号(何番目か)を使います。
例:5つの整数を入れる
Dim scores(1 To 5) As Integer
scores(1) = 60
scores(2) = 75
scores(3) = 80
scores(4) = 90
scores(5) = 100
scores(1)
に 60 を入れています。scores(2)
に 75 を入れています。- このように、一つひとつ指定して代入していきます。
2. 配列の値を参照する
代入した値は、そのまま変数のように使えます。
たとえば、メッセージボックスに表示する場合:
MsgBox scores(3)
scores(3)
は 80 なので、「80」と表示されます。
3. 配列を使った計算
配列に入れた値を使って、計算や合計処理もできます。
例:合計を計算する
Dim scores(1 To 3) As Integer
Dim total As Integer
scores(1) = 70
scores(2) = 85
scores(3) = 90
total = scores(1) + scores(2) + scores(3)
MsgBox "合計は " & total
4. ループを使って代入・参照する
たくさんのデータがあるときは、For
文を使ってまとめて処理すると便利です。
例:ループで代入と表示
Dim scores(1 To 5) As Integer
Dim i As Integer
'値の代入
For i = 1 To 5
scores(i) = i * 10 '10, 20, 30, 40, 50
Next i
'値の参照と表示
For i = 1 To 5
MsgBox "scores(" & i & ") = " & scores(i)
Next i
scores(1) = 10
scores(2) =
2
0
scores(3) = 30
scores(4) = 40
scores(5) = 50
5. まとめ
操作 | 方法 | ポイント |
---|---|---|
代入 | arr(1) = 100 | インデックスを指定して値を入れる |
参照 | MsgBox arr(1) | インデックスで値を取り出す |
計算 | total = arr(1) + ... | 普通の変数のように使える |
一括処理 | For i = 1 To n | ループで効率的に操作できる |
配列の代入と参照は、VBAの中でも基本中の基本です。
これをマスターすれば、データの一括処理や効率化に大きく役立ちます!
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