VBAでは オブジェクト → メソッド or プロパティ という形で記述します。
さらに、メソッドとプロパティを組み合わせることで、より柔軟な操作が可能になります。
ここでは代表的な組み合わせ例を紹介します。
1. プロパティの設定例
オブジェクトの状態を変更するためにプロパティを利用します。
'セルA1の文字を太字にする
Range("A1").Font.Bold = True
Range("A1")
→ セルA1を指定.Font.Bold
→ フォントの太字プロパティを指定= True
→ 太字を有効にする
2. メソッド+プロパティの組み合わせ例
メソッドで新しいオブジェクトを生成し、その直後にプロパティを設定することができます。
'新しいシートを追加し、そのシート名を変更
Sheets.Add.Name = "新しいシート"
Sheets.Add
→ シートを追加(メソッド).Name
→ 追加したシートの名前を設定(プロパティ)
3. メソッドの連続利用例
複数のオブジェクトやメソッドをつなげることもできます。
'ブック内の1枚目のシートを削除
ActiveWorkbook.Sheets(1).Delete
ActiveWorkbook
→ 現在開いているブック.Sheets(1)
→ 1枚目のシートを指定.Delete
→ 削除(メソッド)
4. プロパティを取得してメソッドに活用
プロパティで取得した情報を、そのままメソッドに渡すことも可能です。
'A列の最終行を取得し、そのセルを選択
Range("A" & Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row).Select
Rows.Count
(行数を取得するプロパティ).End(xlUp)
(セル移動のメソッド)Range(...).Select
(セルを選択するメソッド)
5. まとめ
- プロパティの設定:
Range("A1").Font.Bold = True
- メソッド+プロパティ:
Sheets.Add.Name = "新しいシート"
- メソッドの連続:
ActiveWorkbook.Sheets(1).Delete
- プロパティ取得 → メソッド活用:最終行を求めてセルを操作
👉 メソッドとプロパティを組み合わせることで、短いコードでも強力な処理を実現できます。
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