VBAでは、オブジェクトに対してさまざまな「処理・動作」を実行できます。この処理を指示するのが メソッド(Method) です。
ここでは、特によく使うメソッドをピックアップして解説します。
目次
1. Copy(コピー)
セルやシートをコピーする際に使用します。
'セルのコピー
Range("A1").Copy Range("B1")
'シートのコピー
Sheets("Sheet1").Copy After:=Sheets("Sheet2")
2. ClearContents(内容の削除)
セルの「値や数式」を削除します。書式は残ります。
Range("A1:C5").ClearContents
3. Delete(削除)
セルや行、シートなどを削除します。
'行の削除
Rows(3).Delete
'シートの削除
Sheets("Sheet1").Delete
4. Add(追加)
シートやワークブックを新しく追加するときに使います。
'新しいシートを追加
Sheets.Add
'新しいブックを追加
Workbooks.Add
5. Save / SaveAs(保存)
ブックを保存するときに使用します。
'上書き保存
ThisWorkbook.Save
'名前を付けて保存
ThisWorkbook.SaveAs Filename:="C:\test.xlsx"
6. Activate / Select(アクティブ化・選択)
セルやシートを操作対象に切り替えます。
'シートをアクティブにする
Sheets("Sheet2").Activate
'セルを選択
Range("A1").Select
7. Close(閉じる)
ブックやアプリケーションを閉じるメソッドです。
'ブックを閉じる
Workbooks("Book1.xlsx").Close SaveChanges:=True
8. まとめ
VBAでよく使うメソッドは以下の通りです。
- Copy:コピーする
- ClearContents:内容を消す(書式は残す)
- Delete:削除する
- Add:新しく追加する
- Save / SaveAs:保存する
- Activate / Select:対象を切り替える
- Close:閉じる
これらは業務での自動化でも特に利用頻度が高いため、ぜひ覚えておきましょう。
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