Excelを操作していると、「行を増やしたい」「不要な行を削除したい」といった場面はよくあります。
VBAを使えば、これらの作業を一瞬で自動化できます。ここでは、行の追加と行の削除の基本的な方法を具体例付きで解説します。
1. 行の追加
行を追加するには、Rows.Insert
メソッドを使います。
基本構文
Rows(行番号).Insert
例:3行目に新しい行を追加
Sub 行を追加する()
Rows(3).Insert
End Sub
このコードを実行すると、3行目に空白の行が挿入され、元の3行目以降が下にずれます。
範囲を指定して複数行を追加する
Sub 複数行を追加する()
Rows("5:7").Insert
End Sub
この例では、5行目から7行目の位置に3行分の空白行が追加されます。
2. 行の削除
行を削除するには、Rows.Delete
メソッドを使います。
基本構文
Rows(行番号).Delete
例:4行目を削除
Sub 行を削除する()
Rows(4).Delete
End Sub
このコードを実行すると、4行目が削除され、下の行が1つずつ上に詰まります。
範囲を指定して複数行を削除する
Sub 複数行を削除する()
Rows("2:4").Delete
End Sub
この場合、2行目から4行目までの3行が一気に削除されます。
3. 注意点
- 行の追加・削除は、指定した行より下のデータの位置が変わります。
- 削除操作は元に戻せないので、必要なら事前にファイルを保存するか、テスト環境で試しましょう。
Rows
の代わりにRange("A3").EntireRow.Insert
のように書くこともできます。
4. まとめ
操作内容 | コード例 |
---|---|
行の追加 | Rows(3).Insert |
複数行追加 | Rows("5:7").Insert |
行の削除 | Rows(4).Delete |
複数行削除 | Rows("2:4").Delete |
VBAを活用すれば、手作業よりも素早く正確に行の追加・削除が行えます。ぜひ業務の効率化に役立ててください。
コメント